最新のベンゾ減薬ガイドライン

    ドクターのみなさまへ



    患者のだれもかれもがワンパターンにアシュトンマニュアルばかり持ってきて、ウンザリしていませんか?

     

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    イギリスではアシュトンマニュアルを土台に20世紀のうちにベンゾ問題の規制整備をしてしまったので、やはりアシュトンマニュアルしかありません。

     

    イギリスの比較的新しい「モーズレイ処方ガイドライン」(英国を代表する精神科医療機関モーズレイが作成した処方ガイドライン)もあります。


    しかし、向精神薬嫌いなイギリス人の国民性を反映しているせいか、このガイドラインは減薬ペースが速すぎて話になりません。


    救急隊員がバッチフラワーレスキューレメディーを持っており、血だらけで興奮している患者にまず飲ませる、といった記載もあるくらいなので、いくらなんでも現実的でないと思えます。

     

    もっと新しい、アシュトンと似ていてもよいのでここ最近に書かれた、現実的な研究報告やガイドラインらしきものがないか世界中探していました。

     

     

     

     

    ようやく見つかりましたのでシェアしたいと思います。

     

     

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    場所は米国。Benzodiazepine Information Coalition(訳「ベンゾジアゼピンインフォメーション協議会」としておきます)

    創立者はJC Curleという女性でAtivan(ロラゼパム、ワイパックス)の被害者。以下、JC Curleの紹介文です。

    JCはロラゼパム処方により何年もの間離脱症状に苦しんだ結果、ベンゾの危険性があまりにも医学界で周知されていなことにショックを受けて、同じ被害者や専門家とともにBenzodiazepine Information Coallitionを創立しました。彼女は南フロリダ大学卒業生で、ベンゾ依存になる前はロースクールと大学院に通っていました。

     



    この団体は10数年もの間、数千人のベンゾ離脱者、サバイバーを臨床およびサポートしてきた
    経験があり、何人ものM.D.やPh.D.、およびPharm.D.も参加している、日本にはまだまだありえないほどの規模・歴史を持ったNPO団体です。

     


    さすが大国アメリカ。

     


    米国も状況はかなり日本と似ていて、米国でのベンゾジアゼピン処方数は、1996年から2013年にかけて大幅に増加、DDD値(千人あたりの消費錠剤数)は日本の半分くらいではあるが、人口は3倍あるので絶対数は日本以上、おそらく1,500万人くらいが長期服用者だと思われます。

    ベンゾ処方に厳しい州もあるようですが(例:クリニックレベルではベンゾジアゼピン処方禁止の州、州内の医療機関をオンラインでつなげて4週間以上の処方を物理的に不可能にしてしまった州など)、米国全体でみれば日本とベンゾをとりまく状況はあまり変わらないようです。

     

     

     

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    ベンゾジアゼピンインフォメーション協議会のWebサイトは、

    https://www.benzoinfo.com

    になります。

     

     

     

    今回翻訳したのは、そのOut Missionのページ。その1ページには協議会の「ミッションステイトメント」が書いてあります。

    それを読むと、ベンゾを取り巻く状況が日本とまったく同じことがわかります。

     

     

    それと、Benzodiazepine Tapering Strategies and Solutionsのページ。

    「ベンゾジアゼピンテーパリング戦略とソリューション」、減薬・退薬方法について書かれたページです。

    アシュトンマニュアルには書いていない、マイクロテーパリング、水溶液タイトレーションについても書いてあります。


    更新時期は2017年10月9日



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    上記資料の訳文を閲覧したい場合は、以下をクリックしてください。

    【資料】米国ベンゾジアゼピンインフォメーション協議会ミッションステートメント

    【資料】米国BICより〜ベンゾジアゼピンテーパリング戦略とソリューション

     

     

     

     

    ここでは、そのミッションステートメントの一部だけを紹介します。

     

    『 ベンゾジアゼピン被害者は、離脱症状の苦しみとそれに対する治療・対処法に、原因もわからず、なんのサポートも受けられず苦しんでいます。医療サイドからは「すべては患者の脳のこと」としてとりあってもらえず、しばしば無関係な検査をされ、たとえば“身体表現性障害”などと誤診を与えられます。

    仮に、どうやら薬が原因とされた場合でも、医療者は古典的な “アディクション”(*訳注: addiction, 依存という意味だが、アディクションとは覚せい剤やアルコール依存など精神的依存病のことを指す。ベンゾ依存の場合はBenzodiazepine Dependencyという)として扱い間違ったアプローチを行っています。

    ベンゾジアゼピン依存(benzodiazepine dependence)とは、殆どの場合、医療者の専門的な指導のもとで受けた、薬剤治療の結果であるにもかかわらずです。

    もはやインターネット上の科学的知見にもとづいた多くの情報では“この世で最も致死的な離脱症状”とされている強烈な体験を、被害者達は余儀なくされています。

     

    ・・・・・・・・・・・中略・・・・・・・・・・・

     

    しかし、正確な情報はほとんどの医療者によって提供されていません。

    一部のベンゾジアゼピン服用者は簡単になんの困難もなく離脱できます。それゆえ医療業界ではそれがスタンダードであるか、もしくはそうあるべき、という頑なな姿勢なのです。』

     

     

     


     

    ベンゾジアゼピンの減薬は年単位で!!!!!

     

    参考になる本を紹介しておきます。


    常葉まり子著 向精神薬の減薬・断薬メンタルサポートハンドブック

    一気断薬した患者が、再服用から回復するまでの事例が詳しく載っています。
    この事例では「一気もしくは短期断薬した場合、これほどまでに大変な状況になる」という実例として参考になります。
    回復までにじつに4年近くかかっていますが、後遺症がないようなのでまだ良いほうかもしれません。
    10年かかっても後遺症が残り、障碍者として後世を過ごす被害者が6人に1人の割合でいらっしゃいます(米国Benzodiazepine Information Collitionのデータより)。


    ベンゾジアゼピンの減薬は年単位で!!!!!


    プロフィール

    benzoinfo

    Author:benzoinfo
    【今世紀最大の薬害】推定依存形成者365万人(日本)、1000万人(米国)
    睡眠薬・抗不安薬の減薬はかならず年単位で!

    飲み続けていませんか…? ソラナックス、デバス、レンドルミン、サイレース、ロラゼパム、フルニトラゼパム、アルプラゾラム、メイラックス、etc...

    このブログは、なにも知らずに飲み続けている日本人7百万人のベンゾジアゼピン系おクスリ服用者の方のために、わたしの実体験にもとづいて作りました。

    患者へ向けて

    患者(被害者)のみなさまへ: ベンゾ減薬法や離脱に関連する参考記事です。

    ドクターへ向けて

    ドクターのみなさまへ: ベンゾ離脱のガイドライン、臨床研究、論文に関する記事です。

    メディアに向けて

    メディアのみなさまへ: 処方内ベンゾの被害者事例です。 米国ではほぼ単剤処方ですがそれでもこれほど悲惨なものです。片や日本では数年以上の多剤長期処方が過半を占めます。

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