“日本人は何人ベンゾを飲んでいるか”

    厚労省が2017年10月に第二回NDBオープンデータを公表しました。

     

    これは平成27年4月~平成28年3月診療分の、医療関係データ1年分の総計を項目ごとにまとめたものです。

    (詳しくは第2回NDBオープンデータのページをご覧ください。)



      

    ほとんどすべての医科診療行為について一昨年度1年分のデータがエクセルになって載っています。



    データベース化の作業を実際に行ったのはニッセイ情報テクノロジー株式会社 ヘルスケアソリューション事業部と思われます(画面の下の方、お問い合わせ先を参考)。膨大な作業をありがとうございます。 

     

    さて、このデータで注目すべきは、

    上記ページのメニューから、■処方薬(内服/外用/注射) → 内服 → 

    の、それぞれのエクセルデータです。

    日本で処方されたすべての処方薬が1年に何錠処方されたか、のデータが年齢別に載っています。

    * (院外)(院内)というのは院外処方、院内処方のこと。

     



     

    それぞれ同じフォーマットです。

    開くとまずまっさきに薬効分類名称として「催眠鎮静剤,抗不安剤」という分類項目が出てきます。

    ここで分類された薬剤はすべてベンゾジアゼピン薬剤になります。わかる人はよく見慣れた薬品名ばかりでしょう。

     

     

    また、その次の分類として「抗てんかん剤」が出てきます。

    最強力価ベンゾ、リボトリールとランドセンはこちらに分類されています。

     

     

    そしてまた下のほう、解熱鎮痛消炎剤とか抗パーキンソン剤などのつぎに「精神神経用剤」という分類があって、日本では大人気ベンゾ、デパス(ジェネリック名 エチゾラム)はこちらに分類されています

     

     

    これらをすべて合計します。

    そうしますと。。。 



     

    日本人が1年間に服用するベンゾは合計52億錠です。


    365日で割りますと、
    日本人が1日に服用するベンゾは1,425万錠です。

     

    つまり、ひとり1錠づつと仮定すれば、全人口(0歳児から117歳のお年寄りまで)中、11.24%の1,425万人が服用していることになります。

    ひとり2錠づつなら、712万人

    ひとり3錠なら、475万人




    数百万〜1千数百万人が服用していることになります。 




    ////////

     

    さて、少し大事な不確定要素がでてきましたね。


     

    「ひとりあたり、平均何錠のんでいるか」




    これについても、突っ込んで積算してみましょう。
     

    10月18日に開催された中央社会保険医療協議会・総会で使われたNDBデータ公式資料がありましたのでそちらを利用します。
    下記のグラフをご覧ください。

    中央社会保険医療協議会・総会で使われたNDBデータ公式資料


    1% = 1人単位として換算すると、1剤32%は32人、2剤24%は24人…最高5剤の5%=5人まで合計85人の平均値をとります。(その他15%は頓服か短期処方か救急等であろうとして換算しない。)

     

    結果:ひとり平均1.95錠/日


     

    1日に服用するベンゾは1,425万錠ですので、それを1.95で割ります。

    結果としては、

    “日本人は730万人がベンゾを服用しています”



     

    //////

     

    最後に補足になります。

    この730万人中、長期服用者以外の短期服用者はどのくらいだろう?

     

    上記の計算で、円グラフの中の「その他15%」を換算から外しました。

    つまり、その他15%こそが、頓服・救急・短期服用者と見込んでのことです。

     

     それは次のグラフから明らかになります。
    抗精神薬の投薬状況


    3週間以内の短期処方が「ほぼ15%」。ぴったり合います。 

    つまり、円グラフの中の「その他15%」は頓服か短期処方か救急等であろうとして換算しない、でそのまま妥当だったわけです。

     

    グランドトータルです。

    “日本人は730万人がベンゾを長期服用しています”





     

    ベンゾジアゼピンの減薬は年単位で!!!!!

     

    参考になる本を紹介しておきます。


    常葉まり子著 向精神薬の減薬・断薬メンタルサポートハンドブック

    一気断薬した患者が、再服用から回復するまでの事例が詳しく載っています。
    この事例では「一気もしくは短期断薬した場合、これほどまでに大変な状況になる」という実例として参考になります。
    回復までにじつに4年近くかかっていますが、後遺症がないようなのでまだ良いほうかもしれません。
    10年かかっても後遺症が残り、障碍者として後世を過ごす被害者が6人に1人の割合でいらっしゃいます(米国Benzodiazepine Information Collitionのデータより)。


    ベンゾジアゼピンの減薬は年単位で!!!!!

    プロフィール

    benzoinfo

    Author:benzoinfo
    【今世紀最大の薬害】推定依存形成者365万人(日本)、1000万人(米国)
    睡眠薬・抗不安薬の減薬はかならず年単位で!

    飲み続けていませんか…? ソラナックス、デバス、レンドルミン、サイレース、ロラゼパム、フルニトラゼパム、アルプラゾラム、メイラックス、etc...

    このブログは、なにも知らずに飲み続けている日本人7百万人のベンゾジアゼピン系おクスリ服用者の方のために、わたしの実体験にもとづいて作りました。

    患者へ向けて

    患者(被害者)のみなさまへ: ベンゾ減薬法や離脱に関連する参考記事です。

    ドクターへ向けて

    ドクターのみなさまへ: ベンゾ離脱のガイドライン、臨床研究、論文に関する記事です。

    メディアに向けて

    メディアのみなさまへ: 処方内ベンゾの被害者事例です。 米国ではほぼ単剤処方ですがそれでもこれほど悲惨なものです。片や日本では数年以上の多剤長期処方が過半を占めます。

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